インスタント沼

3分でおいしくたのしく

ありがとう俺節

 

いいご縁があって、親切な方からチケットをお譲りいただき、6/16 13:00~の俺節を観に行ってきました。ありがとうございます。

主演の安田くんはもちろん、大好きな劇団、ブルドッキングヘッドロックの深澤千有紀さんが出演されていて、観に行く以外の選択肢はもともとなかったようなものなのですが。

 

以下ネタバレご容赦ください。

 

 

 

 

 

 

はじめ和製ラ・ラ・ランドみたいな感じで大成功大団円エンドなのかなと思いましたが、結局は今のコージとオキナワの実力で行けるところまでしか行かず、しかしこれからもしかしたらもっと先へ行けるのかもしれず、それはこちらに委ねられている終わり方で、「友情、努力、勝利!」みたいなアツいのがお好きな方も、もっとリアルなのがお好きな方も両方楽しめる作品だと感じました。

安田くんはやっぱりキャラクター的に、可愛い動きや仕草、話し方が染み付いていますね。ああいった雰囲気が海鹿耕治としてアリかどうかは見る人に拠ると思います。ルックスは悪くないという設定だったので、完全にナシではないかと。

あと所々聞き取りづらいセリフがありましたが、歌は意味が分からないくらい上手いし、パワーとスタミナがものすごくて、会場の隅々にまで届くとてもエモーショナルな演技をするなーと思いました。

 

例のラブシーンは、「私は汚いから抱きたくないのか」と訴えるテレサ、「テレサの全てを抱きたいのに勃たない」と悔しがるコージ、その後の熱いキスや暗転の合間にうっすら見える拙い(であろう)情事、すべてに胸を打たれて、隣にチケットを譲ってくださった方がいらっしゃるにも関わらず涙してしまいました。

その後の行代ちゃんの説教、デビューの話が白紙になったときのコージ、オキナワの作った歌の楽譜を見ようとしないコージ、前座で歌ったあと「どうもすみませんでした」とはけていこうとするコージにいちいち泣きました。登場人物の弱さ、情けなさで涙腺を刺激してくるタイプの話って、苦しくて仕方なくなってきませんか…?私は謎の吐き気と止まらない涙に途中退場を考えました。

 

途中退場、しなくてよかったです。

コージの、コージが宿った歌を聴いて、苦しさがスッと引いて、代わりに全身に力が漲り、胸の中で熱いものが溢れ出すのを感じました。いい舞台をご覧になったことがある方は分かっていただけるのではないでしょうか。舞台を見ている時のこの瞬間が本当に好きです。この瞬間を迎える度に「舞台最高!!!!!!!!」ってなりますよね!

 

最終的にまたみれん横丁で、オキナワとともに大野に師事していたころのような暮らしをしばらくしていくのでしょうが、ここに至るまでの過程を見て、共感して、コージ達と一緒に苦難を乗り越えてきたような気分になっているからか、2人にはきっと良い未来が待っているのではないかと明るい晴れやかな気分で観劇を終えました。ありがとうございます。

 

今は大学の劇団で演出をやっているのですが、俺節を観て、舞台に立ちたい欲がオーバフローしていて困っております。舞台を見たから舞台に立ちたくなったというよりは、俺節を観て目の前のことや自分の本当に好きなことを頑張ろうという気持ちになった結果、舞台に立ちたくなったのかなと思います。別に女優になりたいとかじゃないんですけど、悔いの残らない学生生活を送りたいというか。

 

観るとコージ達が背中を押してくれて、やる気と全能感に満ち溢れる、そんな舞台でした。ありがとうございます。